|
2007年 02月 21日
ついでなので解像度についてもちょっと。
「解像度」についても勘違いされる方が多く難関ですよね。 A1やB1サイズの大型出力をする際、「解像度はどれだけあればいい?」 という質問がよく出てきます。 商業印刷に使われる画像は通常350dpiです。 これは雑誌やパンフレットなど「手に持って見る」印刷物において 必要とされる解像度の目安です。(印刷が175線なので) 先日もB0サイズ(1456×1030mm)の出力を依頼された方が B0を350dpiで用意され、データは1GBを超えていました(泣) このような大きなポスターは間近で見るわけではありませんので 100dpiあれば十分なのです。 350dpiの画像を100dpiにすることでデータ量は12分の1で済みます(笑) 最近のプリンターは4800dpiだの9600dpiだのといううたい文句で 販売されているようです。 そのため準備する画像も4800dpiの画像を・・・なんて言われる方も いらっしゃいます。 このプリンター解像度はあくまでインクヘッドがドロップするインク粒子を 4800dpiの精度で着弾させることができますよ、という意味であって、 印刷する画像データの解像度とは関係ありません。 写真画像はせいぜい300dpiもあれば十分です。 300dpiの画像を4800dpiのインクコントロールで、正確に300dpiの ドットひとつひとつを描ききりますよ、ということです。 300km/h出るクルマは300km/hで走らないといけないわけじゃないですよね。 これは人肌や空の雲など、薄い色を表現する際、インクの粒状感を減少させる ための技術と言ってもいいでしょう。 例えばよく使われるハガキサイズで、全面を写真にする場合、 300dpiの画像を得ようと思うと200万画素ちょっとあれば事足ります。 dpi=ドット・パー・インチの意味で、1インチの間にいくつ点があるかを表し、 300dpiでは1インチ約25mmの間に300個の点が並んでいることになります。 ハガキの長辺が15cmとして25mmで割ると6。 300dpiならば1800ドット。 短辺が10cmとして同じく4。ですから1200ドット。 両方掛け合わせると2160000。 つまり200万画素ちょっとあればいいうわけです。 こうしてみると今回登場したカメラも1000万画素を有しており オーバースペックなのでは?と思ってしまいます。 当然データ量も半端ではなく、いくらメモリがあっても足りませんね。 保存するHDDもすぐにテラ越えです(-_-;
by kustch
| 2007-02-21 09:14
| ふと思うこと
|
ファン申請 |
||